ダイエットについてのコラム

生理前・生理中・生理後のダイエット方法は?痩せやすい生理時期を解説

「生理前や生理中に体重が増えてしまった」という経験がある方は多いのではないでしょうか。

実は生理周期には、痩せやすい時期と痩せにくい時期があります。ダイエットをする際は、痩せやすい時期がいつかを知っておき、効率的にダイエットをして体重を落とすことが大切です。

今回は、ダイエットを成功させやすい生理の時期、生理周期に合わせたダイエット方法を紹介します。

生理中はダイエットに向かない時期がある?

生理周期とダイエットには関係があることをご存知でしょうか。実は生理時期によって、分泌される女性ホルモン量が変わり、痩せやすい時期と痩せにくい時期があります。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類のホルモンがあります。エストロゲンが多く分泌される生理後約10日間の卵胞期は、新陳代謝が高まるため痩せやすいです。逆に、排卵後から次の月経までの黄体期はプロゲステロンが多く分泌される時期のため、体が水分を溜め込みやすくなり、さらに食欲が増すため太りやすくなります。

生理周期には「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つの時期があり、このうちエストロゲンが多く分泌される「卵胞期」が最も痩せやすい時期です。卵胞期とは生理後の約10日間の時期のことで、この時期にダイエットをすると効果的です。

また、エストロゲンは肌の弾力に関わる細胞に働きかけヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させます。そのため卵胞期はダイエットだけではなく、肌や髪のケアをしっかり行うことでそれらの美しさを保つことができる時期です。

生理後の運動がダイエットに効果的

生理後約10日間の卵胞期は、身体の代謝が高まっているため運動によって体重を落としやすい時期です。

ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動で体重を落とすのも良いですが、有酸素運動の前に筋トレ(無酸素運動)を行うことで更にダイエット効果を高めることができます。

生理後10日間を過ぎると痩せにくい時期になるため、生理後はできる限り毎日運動をして効果的に女性特有のリズムを活用することをおすすめします。

生理後はタンパク質を摂る

生理後は糖質や脂質を含む食材を摂りすぎないようにすることで、減量効果を実感できます。

また、筋肉を付けられるタンパク質を含む食事を摂ることで、痩せやすい体をつくりましょう。特に運動後は栄養素を吸収しやすいタイミングのため、運動後の食事でできるだけ多くのタンパク質を摂取することをおすすめします。

さらに、タンパク質は筋肉を付きやすくするだけではありません。生理後に生成されるエストロゲンがつくられる際にはタンパク質が必要になるので、エストロゲンをしっかり生成させるためにタンパク質を含む食材を食べると痩せやすい体になります。

生理後は暴飲暴食をせずに食事量を腹八分目でとどめておき、脂質をあまり含まずタンパク質が多く含まれる下記の食材を食べると良いでしょう。

タンパク質を多く含む食材
鶏のささみ、豚のヒレ肉、さば、かつお、納豆、豆腐、たまご、魚

過度のダイエットは禁物!痩せにくい生理時期

卵胞期が終わり、次の生理までの準備期間である「黄体期」にはプロゲステロンが分泌されます。黄体期には身体に水分が溜め込まれやすいため、生理前の約14日間は痩せにくい時期(太りやすい時期)です。

痩せにくい時期に運動をしたり食事制限をしたりしても体重は落ちにくいため、体重を維持することを意識することが大切です。生理前は特に食欲が増すため、甘いものや食事の摂りすぎには注意しましょう。

生理前や生理中に体重が増えても気にしない

生理前や生理中に体重が増える理由は、体内の水分量が増えているためです。

「脂肪が付いて太っている」と勘違いしてしまう方が多いですが、女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌が原因で体内の水分量が増えているだけなので、あまり体重の変化を気にしないようにしましょう。

また、生理前や生理中は便秘になりやすいためそれも体重が増える原因のひとつです。生理後の痩せやすい時期に、正しいダイエットを行うことで体重はもとに戻り、以前よりも体重を減らすことができます。

ダイエットに向かない生理前や生理中は太らない努力をしましょう!

生理前や生理中はホルモンバランスにより痩せにくく太りやすい時期です。しかし、できるだけ体重を維持できるようにすることが大切です。ここではその方法をご紹介します。

軽い運動をする

生理前や生理中の痩せにくい時期は、体調が良ければウォーキングやストレッチなど軽い運動を行いましょう。体重を落とすのではなく、維持するということを心がけることで、体に負担をかけずに体重が増えることを抑制できます。

痩せにくい時期は、激しい運動で体に負担をかけてしまうと体調不良や生理不順の原因になります。また、運動したくないのに運動をするとストレスが溜まりダイエットに逆効果となるので、軽い運動を心がけましょう。

豆乳を飲む

生理前や生理中には、プロゲステロンが分泌することによってお通じが悪くなります。体内に老廃物を溜め込まないようにするためには、豆乳を飲むことがおすすめです。

豆乳には食物繊維が多く含まれており、腸内環境を整えてくれます。また、豆乳に含まれるビタミンEは血行を良くする効果もあり冷え改善につながるため、痩せやすい体作りをする手助けをしてくれます。

豆乳を飲むことで得られる効果
  • お通じが良くなる
  • 脂肪吸収を抑える
  • 余分な水分を体外に排出してくれる
  • ホルモンバランスを整えて太りにくくする
  • 血行促進

生理になる1週間ほど前から豆乳を飲むことで、上記の効果を効率良く得ることができます。ただし、豆乳に含まれる大豆イソフラボンは取りすぎると生理不順を引き起こす可能性があるため、1日に摂取する量は200mlほどにし、摂りすぎないように気をつけましょう。

無理な食事制限はしない

生理前は食欲が増してしまいますが、無理な食事制限はせずきちんと食事を取りましょう。食事制限をするだけのダイエットはイライラの原因になり、逆に体重が増えてしまうこともあります。

1日3食欠かさず食事をとり、できるだけ間食を避けることで体重維持に繋がります。特に朝食を食べるとお通じが良くなり、代謝が高まることで体重増加の防止になるため、朝食は必ず取るようにしましょう。

また、生理中は鉄分、鉄の吸収が良くなるビタミンC、赤血球をつくる葉酸を含む下記の食品を摂取することがおすすめです。

生理中におすすめの食品
レモン、ゴーヤ、ピーマン、納豆、アスパラ、レバー、こんにゃく、ひじき

ダイエットが原因で生理がこない場合

生理は25日~38日の周期で起こるのが普通で、39日以上生理がこない場合は生理が遅れている「月経不順」という状態といえます。過度な運動や食事制限などのダイエットが原因で、月経不順になる場合があります。

ダイエットが原因で生理が遅れていると考えられる場合は、無理な運動をしていないか、正しい食事を取っているかを見直しましょう。また、ダイエットによるストレスも生理不順の原因となるため、ストレスにならないような自分に合ったダイエット方法を探してみることも大切です。

生理が2ヶ月以上こない場合は、病院で診察してもらいましょう。

生理時期に合った正しいダイエット方法の結論!

生理前や生理中は痩せにくい時期、生理後の約10日間は痩せやすい時期です。効率的にダイエットをするためには、生理後約10日の間にウォーキングや筋トレなど運動を行いましょう。

生理前や生理中は、ホルモン分泌によって体内の水分量が増えるため体重が増えてしまいます。脂肪が付いて体重が増えているわけではないのであまり体重は気にせず、体重を維持できるように軽い運動を行いましょう。

無理なダイエットやダイエットによるストレスは生理不順を引き起こす可能性があるため、生理中の過度な運動や食事制限は控えて、長期的に体重を落とせるようにしましょう。